フィールド

試合は、いわばゴールであるエンドゾーンを両端に
長さ100ヤードのフィールドで行なわれます。
中央の50ヤード地点を区切りとして
それぞれを「自陣」「相手陣(敵陣)」と呼称することが多いです。
「ファーストダウン更新!これで相手陣内に進んできました」
「自陣30ヤード位置からの攻撃となります」等。
相手陣内のエンドゾーンにボールを運べばタッチダウン!となり
野球で言うならホームランみたいなものかと。
野球でホームランよりもまず出塁を心がけるように
アメフトにおいてはタッチダウン!よりも先に
相手陣に向けて10ヤード前進することを目標とします。

試合はキックオフで始まります。
ボールを蹴るのは守備側チームです。
攻撃側チームはボールをキャッチすると相手陣を目指して走ります。
そのボールを持っている選手に守備側選手たちは
鬼のように容赦なくタックルをかまして足を止めます。
そこが攻撃開始地点となります。

このキックオフにもさまざまな状況が現出します。
例えば蹴ったボールがフィールドの外に出る、
(蹴ったチームの反則になります)
ボールをキャッチしたのはいいけれど恐ろしい形相の相手選手が
すでに目の前に迫っていて、とてもじゃないけど走る余裕がない、
(無理に走る必要はありません。キャッチしたその場からの攻撃になります)
逆に上手くタックルをかわしてそのまま相手陣内エンドゾーンまで走り抜ける…
これはリターン・タッチダウンという超ビッグプレイ。
蹴った方の選手がキャッチまでしてしまうのは「オンサイドキック」といって
これまた非常に珍しいプレイ。
キックオフのボールは必ずしも相手チームに渡さなくてはイケナイわけでなく
キャッチしたチームが攻撃権を取得できることになっています。
ゆえにオンサイドキックは負けているチームが一か八かで試すことあり。
ただし成功率が低いため実戦ではあまり見かけません。

とりあえずキックオフリターンの場合は
「自陣20ヤードからの攻撃が基準」と思っていてください。
20ヤード以下ならリターン失敗、30ヤード付近でまぁまぁ
40ヤード以上なら上出来ということです。

フィールド

さて、いよいよ本格的な攻撃開始です。
テレビ放映だと上図のように画面に青い線と黄色い線が表示されます。
(表示してくれない放送局もあります)
昨今のCG合成技術の飛躍的な進歩のおかげで素人にもわかりやすい。
技術が未熟だった頃は線が消えたり途切れたり、
もっと昔は線の表示なんぞなかったです…という昔話は置いといて。

青い線(スクリメージライン)が現在のボールの位置(攻撃開始地点)
黄色い線が目指すべき「目標の10ヤード地点」です。
4回の攻撃でボールを黄色い線まで持っていけたらOK…
…なんですが、この「4回の攻撃」てのが実は嘘。
いや、嘘ではないですが素人への説明としてはやや不親切というか。
この点に関しては攻撃回数を参照してください。

攻撃プレイはそれぞれ「ファーストダウン」「セカンドダウン」
「サードダウン」そして「フォースダウン」と呼称します。
ここで注意。
実際の試合ではボールが黄色い線を超えた時に
「セカンドダウンでファーストダウンを獲得しました」等と実況されます。
或いは「次のサードダウンでファーストダウン更新を目指します」
なんて言葉もよく使われます。
「えっ、だって今はセカンドダウンでしょ?」
「サードなのになんでファーストなの??」と素人は非常に混乱しやすい。
要するに「セカンドダウンで(次の)ファーストダウン(を目指す権利)を獲った」
という意味で、省略部分が多いだけのこと。
よって黄色い線到達!はファーストダウンでもファーストダウン
セカンドダウンでもファーストダウン、サードダウンでもファーストダウン、
フォースダウンでもファーストダウン。…なんだか落語みたいです。
というわけで「ファーストダウン獲得(更新)」=「攻撃が続く」
と理解してください。

ファーストダウンが獲得できない場合、また得点した場合は攻守交替です。
今度は相手チームの攻撃になります。
相手チームももちろんエンドゾーンを目指し10ヤードづつ進みます。

実況ではしばしば攻撃を「シリーズ」「ドライブ」と呼びます。
「このシリーズは主にランを使ってきています」
「3度目のドライブでようやくタッチダウンまで行けました」
など。
攻撃について説明しているらしいとだけ思っていれば大丈夫。

ちなみにエンドゾーンの端には謎のポールがそびえ立っていますが
これはフィールドキックやトライ・フォー・ポイントの際に使用します。
得点項目を参照のこと。

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